縁起柄を重ねてお正月の着物

お正月の着物

どこもかしこも華やいで、新しい年の到来を祝うお正月。今回はそんなオメデタイ雰囲気をたっぷり詰め込んだ新年の装いです。鶴に打ち出の小槌…、福を招く縁起物を重ねて重ねて、今年もいい1年になりますように!


お正月の着物

着物は墨色のちりめん地に点描で描かれた鶴が舞う付け下げ小紋。柄の上下が無い小紋に対して、一方向に(柄が全部上向きに)柄付けされているのが付け下げ小紋です。よく見ると、鶴は下に行くにつれ大きく描かれていたり、縫い目をまたいで柄が繋がっていたりと、凝った一枚。鶴の頭にポツンと挿された朱色に合わせて伊達衿も朱色に。


11月の着物コーディネート

帯はたっぷりの日本刺繍で、打ち出の小槌の中に宝尽くしを散らした賑やかな袋帯。危険から身を隠し守ってくれる隠れ蓑(かくれみの)と隠れ笠、夫婦円満や長寿を表す丁子(ちょうじ)、富を象徴する分銅、繁栄を願う七宝など、福を招く宝物を散らした文様が〝宝尽くし〟。大きく描かれた打ち出の小槌も宝尽くし文様のひとつです。

帯揚げは若松をイメージした常盤色でコーディネートの差し色に。いつもよりたっぷり見せれば、お正月らしく華やかな装いの完成です。



お正月の着物コーディネート



【着物】 仕立て:袷 素材:正絹(縮緬) 柄:鶴
【帯】  仕立て:袋帯  素材:正絹(織りに刺繍)
【帯揚げ】素材:絹(絞り)
【帯締め】素材:絹
【長襦袢】素材:正絹 
【半衿】素材:正絹(縮緬に刺繍)


Model/Mariko


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