1月の着物、小紋を華やかに装う

1月の着物:華やか小紋

その年の幸福を授けてくれる年神様がやってくるお正月。そこかしこで「おめでとうございます」の挨拶が交わされて、オメデタイ空気が漂います。そんな晴れやかなお正月に合わせて、今月の着物は、普段着とされる小紋を晴れ着に格上げしたコーディネートです。


1月の着物:華やか小紋

絵羽模様ではない「小紋」は一般に普段着とされていますが、カラフルな鶴が型染めされたこんな賑やかな小紋なら、帯と小物を格上げして晴れ着コーディネートもステキです。帯は着物の絵柄と同じ鶴を刺繍で描いた袋帯。カラフルな着物は一見、帯合わせが難しいように見えますが、着物に使われている色から帯を選べばすんなりまとまるので、意外と帯合わせがしやすいもの。


1月の着物:華やか小紋

衿元は菊の刺繍衿に、さりげなく伊達襟もプラス。帯揚げは絞りのものを使って、袋帯に負けないようにボリュームアップ。とはいえ小紋なのであまりに盛りすぎると着物の格が追いつきません。“ほどほど”がポイントです。


1月の着物:華やか小紋

Model mariko

アップにまとめたヘアスタイルには「南天」を髪飾りに。南天は実、葉、茎すべてに薬効があり、さらに“難を転じる”の言葉遊びで昔から縁起物として日本のお正月に欠かせない植物。見た目にも可愛いのでお正月の装いにもぴったりです。


1月の着物コーディネート



【着物】 仕立て:袷 素材:正絹 柄:鶴(型染め)
【帯】  仕立て:袋帯 柄:鶴(刺繍) 素材:正絹
【帯揚げ】素材:絹(絞り)
【帯締め】唐組 素材:絹
【長襦袢】素材:正絹 
【半衿】素材:正絹(乱菊の刺繍)
【伊達衿】素材:正絹(紗綾形の地紋)



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