七五三、お母さんの着物

七五三、ママの着物

こどもの成長を祝い願う七五三。3歳の女の子なら愛らしい被布姿、5歳の男の子は凛々しくも可愛い羽織に袴、7歳の女の子は胸高に締めた帯ですっかりお姉さん。そんなこどもたちの可愛い晴れ着姿が準備できたら、次はお母さんの番です。七五三のお参りに、お母さんはどんな着物がいいか考えてみました。


七五三、お母さんの着物

七五三のお参りで、お母さんが着物を着るなら、訪問着、付下げ、色無地あたりが一般的でしょうか。今回はこどもの羽織袴がネイビーなので、同じブルー系、水色の色無地でコーディネートしました。


色無地

“七五三はこどもが主役だからお母さんの着物は控えめに”とはよく言われることですが、こどもの晴れ着も霞むほどの派手な格好なんてそうそうできないもの。細かな着物の格や柄行きに悩むよりも、晴れの日をお祝いする気持ちをたっぷりこめてコーディネートするのが正解です。

色無地に合わせたのは、菊などの文様を唐織で織り出した多色使いの袋帯。お母さんと言えど、まだまだ若々しさも取り入れたいところ…古典柄の袋帯でも、優しい色合いの中に朱色や濃い紫など、ポップな色が加わった帯なら、きちんと感と可愛らしさの両方が叶います。


汕頭刺繍

色無地、色無地、と言ってきましたが、実は上前と左胸に中国三大刺繍でもある汕頭刺繍で華丸文を描いた付下げ模様です。潔く一色で見せる色無地の大胆さと、細かな手仕事のどちらも楽しめる1枚です。


一ツ紋

日向一つ紋を入れれば略礼装として使える色無地。今回はもう少しくだけて、ブルーのグラデーションで刺繍紋が入っています。


和装コート

本来11月15日に行われる七五三も、最近では各家庭の都合に合わせて早めたり、遅めたり。ひんやり冷たい風が吹く日には、道行コートと襟巻きも忘れずに。



コーディネート



【着物】 仕立て:袷 素材:正絹
【帯】  仕立て:袋帯  素材:正絹(唐織)
【帯揚げ】素材:絹(絞り)
【帯締め】素材:絹
【長襦袢】素材:正絹 
【半衿】素材:正絹(刺繍)
【草履】三段のエナメル白
【道行コート】素材:正絹 



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