天気予報に晴れマークが続いたら、箪笥を開けて虫干しをします。湿気の多い日本では、古くから年に2、3回(梅雨明けの7〜8月、秋晴れの10月、寒干しとも言われる2月)、着物を箪笥から取り出して風を通す虫干しをしてきました。湿気やカビ、虫がつくのを防ぐだけでなく、着物の状態チェックをするのにもいい機会です。
−晴れの日が2日以上続いたら
−午前中10時頃から14時頃の間に(朝晩は湿気が多いので)
−風通しの良い日陰で
−着物を裏返しにして
−着物ハンガーに吊るす
これが一般的な虫干しルールですが、着物ハンガーをそんなにたくさんは持っていないし、全ての着物を全部裏返しにしていたらなかなか大変です。
なので我が家では朝ごはんが済んだタイミングで着物を順に洋服用ハンガーにかけていき、お昼ご飯を食べ終えたら順にただんでいくというだけの簡単ルールにしています。季節も湿気が多い梅雨時は避けますが、晴れの日が続くタイミングなら季節を問わず時間に余裕がある時に虫干しをすることに。
着物はもちろん、帯、長襦袢、帯揚げや帯締めもまとめて虫干し。古くなったたとう紙もこの機会に取り替えます。玄関では、扉を少し開けて風を通しながら履物たちの虫干しです。
着物のダメージを見つけるには“着物をたたむ”のが1番。出番が多いお気に入りの着物こそ痛みはあるもので…裾が擦れてきたな、とか衿にシミがついてた、なんてダメージを見つけたらお手入れへ。
虫干しをする時間がゆっくり取れない時には、箪笥を開けて着物をたたみ直すだけでも着物に風が通るので、着物の状態チェックも兼ねて引き出しを一段ずつたたみなおしていくのもいいかもしれません。