季節が変わる、6月の単衣

6月の単衣

裏地のついた「袷・あわせ」の着物から、裏地のついていない「単衣・ひとえ」の着物に着替える6月の衣替え。(最近は5月から単衣が活躍しておりますが・・・)毎年この季節、袷の重さに慣れた体は、ふんわり軽い着心地の単衣に何だかソワソワ。着物を羽織る時、歩き出す時、ちょっとした動作に着物が軽くなったことを感じて何だか浮き足立つのです。


下駄・舟形

身軽になって足は自然と外へ。あちらへこちらへと歩きまわる日の足元はいつもこの下駄。平らな底で、つま先にかけてゆるく曲線を描く「舟形」の台は歩きやすくて疲れにくい。台に厚みのあるどこかぽってりした形は、柔らかものの着物やアンティークなんかとも相性が良くてますます出番は増え続け・・・

あまりに履き込んだものだから鼻緒がゆるくなってしまい、浅くつっかけるように履くのが下駄だのに、指が食い込むくらい深く履いています・・・(笑)



絽の名古屋帯

帯は「絽」の名古屋帯。絽は生地に透ける部分がライン状に入った夏の生地です。アンティークらしいたっぷりの刺繍で描かれているのはちょうど今の時期に咲く芍薬かな?



6月のコーディネート

袷と比べてグンと身軽になった単衣や、パッと一目で夏のものと分かる絽の帯など、6月の着物は少しずつ夏のものへと移り変わっていくのが楽しい。次の季節のものに袖を通す楽しみは着物も洋服も変わらずです。



絽の名古屋帯

6月のコーディネート



【着物】 仕立て:単衣、柄:染め・更紗模様、素材:絹
【帯】  仕立て:名古屋帯、柄:刺繍・芍薬、素材:絹(絽)
【帯揚げ】素材:絹(絽縮緬)
【帯締め】三分紐、素材:絹
【帯留め】素材:ガラス
【下駄】 舟形塗り(糸春雨)、素材:桐
【バッグ】クラッチバッグ、素材:貝



着物・持ち物

クラッチバッグはとにかく物が入らない・・・。ということで、普段は携帯と名刺入れは帯板と伊達締めの間へ挟み、Suicaは衿元に挟みます。残りの手ぬぐい、鏡、口紅、お財布を兼ねたカードケースをバッグに入れて出掛けています。


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