3月の着物、働き者の紬

3月紬のコーディネート

啓蟄、冬眠していた虫や動物たちも起きる頃。やっと私も重い腰をあげて、寒さを言い訳に先延ばしにしてきた家のあれこれに取りかかります。リズミカルな模様の紬に袖を通せば、作業もちゃきちゃき進みそうです。


3月紬のコーディネート

プリミティブな雰囲気のある模様を織り出した紬の着物。シックな地色に黒とオレンジが映え、レトロにもポップにも着られる一枚です。今回は春に芽を伸ばす植物たちをイメージして、明るい色使いの花唐草模様の名古屋帯を合わせました。

つる草の伸びゆく様子を連続模様で描く唐草紋様は、繁栄が〝続く〟、家族が代々まで〝続く〟ことを意味する縁起のいい紋様。ぐんぐん伸びゆく植物たちの生命力にあやかれますように。


3月紬のコーディネート

着るほどにどんどん柔らかくなる紬の着物。着始めは生地がまだ固く、柔らか物のように体にそう感じはありませんが、下ろしたてのシャツにも似たシャキリとした着心地に背筋もしゃんとします。



3月、紬の着物コーディネート



【着物】 仕立て:袷 素材:正絹 紬 絵絣
【帯】  仕立て:名古屋帯  素材:正絹
【帯揚げ】素材:絹(縮緬)
【帯締め】三分紐
【帯留】 陶器
【長襦袢】素材:正絹 
【半衿】 素材:正絹(縮緬)



top