今回の旅先は尾道です。山の斜面にお寺や民家が立ち並ぶ坂の街・尾道。新緑が眩しい季節、坂を登ったり下ったり、細い道を行ったり来たり・・・
尾道水道を見下ろすのは、尾道三山のひとつでもある大宝山。その大宝山を歩いてみると、絶景を望む舞台造りの本堂を持つ千光寺を始めとした大小のお寺や文人ゆかりの小道、さらには猫が集まる曲がり角なんて場所もあり・・・。昔ながらの景色から、古民家を上手に使ったイマドキなカフェまで、色んなものがないまぜになって階段と坂道とで繋がっています。
暖かなこの日、尾道散策に選んだのは木綿の着物です。白から薄い茶までのグラデーションの糸を使って織られた生地はどこか紬のような表情。着物と同じ生成の地色に大きな花文を織だした帯は単衣仕立てで締め心地も軽やかです。
履き慣れた下駄と一緒にあちこちそちこち。歩きすぎて疲れた帰り道には、山の麓から出ているロープウェイで山頂のお宿まで連れ帰ってもらいました。
◎旅した着物
【着物】 仕立て:単衣 素材:木綿
【帯】 仕立て:開き仕立ての八寸名古屋帯 素材:正絹
【帯揚げ】素材:絹
【帯締め】三分紐
【帯留】 陶器
【長襦袢】素材:正絹 袷
【半衿】 素材:絹(塩瀬)
【バッグ】かごバッグ(ウォーターヒヤシンス)
【履物】 下駄 樺細工